地天泰(ちてんたい)の意味
天と地が交わり、春の気が満ちる。易の第11卦「地天泰」は、上に坤(地)、下に乾(天)を重ねた卦です。キーワードは「天地が通う」「安泰」「盛りを保つ」。卦辞と大象の書き下し、恋愛・仕事など11のテーマ、6本の爻の読み方をまとめました。
1地天泰の意味
動き方:大いに進んでよい
地天泰は、天と地の気がよく通い合い、世の中が安らかに治まることを表す卦です。泰には、ゆったりと落ち着いた、という意味があります。上下が入れ替わったように見える形は、上に立つ人と下にいる人の心が通じ合っている様子でもあります。卦辞は、小さな損が去って大きな得が来る、と吉を告げます。占いで出たときは、運気が順調に開け、人の協力も得やすい恵まれた時期です。ただし九三の爻辞が、平らな道もいつかは坂になると説くように、良い時ほど気を緩めず、この安泰を長く保つ工夫を心がけましょう。
下に天、上に地です。本来は上にある天の気が下りてきて、下にある地の気が昇っていき、両者がまん中で出会って混ざり合う景色です。冬が明け、田畑に春の暖かさが満ちていくような、のどかで豊かな姿を表します。
物事が順調に運び、心にもゆとりがある状態です。周りとの関係も良く、上の人にも下の人にも気持ちが通じやすい時期です。努力が素直に実を結び、これまで滞っていたことも、春の雪どけのように動き出しています。
心がけ:この好調を当たり前と思わず、周りへの感謝を言葉にしましょう。仲間と一緒に進めば、さらに道が広がります。うまくいっている今こそ、将来に向けた備えと、生活の基盤固めに力を入れておくと安心です。
易の言葉は短く、読み方に幅があります。出た卦を今の状況にどう当てはめるか迷うときは、占い師に直接たずねてみるのもひとつの方法です。
電話占いで相談してみる紹介しているのは「電話占いセラ」です。料金は相談した時間に応じてかかるため、始める前に公式サイトで料金と特典の条件を確かめてください。相手の気持ちや結果を確かめるものではなく、自分の考えを話して整理する手段として使ってください。
広告を含みます2卦辞と大象
卦辞は、この卦全体について『易経』が述べた言葉です。大象は、上下の卦の姿から「人はどうふるまうとよいか」を説いた言葉です。
小さなものが去り、大きなものがやって来ます。吉で、物事はのびやかに通ります。
3テーマ別の読み方
地天泰が出たときの、問いのテーマごとの読み方です。
4六爻(変爻)の読み方
略筮法などで「変わる爻」が出たときは、その爻の言葉をいちばん具体的な助言として読みます。爻は下から初爻・二爻…上爻と数え、陽の爻は「九」、陰の爻は「六」で呼びます。
茅を抜くに茹たり。その彙を以てす。征けば吉。
茅を一本引き抜くと、根がつながって仲間の茅もいっしょに抜けてきます。進んで行けば吉です。
占いでは:良い流れの始まりです。一人で動き出すと、仲間も次々と一緒についてきてくれます。志を同じくする人に声をかけて、共に一歩を踏み出しましょう。今始めることは、順調に広がっていきます。
この爻が変わると之卦は 第46卦 地風升
荒を包み、馮河を用い、遐きを遺れず。朋亡ぶ。中行に尚うを得。
荒れた者も包みこみ、川を歩いて渡る勇気を持ち、遠くの者も忘れません。仲間びいきをやめ、偏らない道に適います。
占いでは:広い心と、思い切った勇気の両方が求められる時です。好き嫌いで人を分けず、遠くにいる人のことも気にかけましょう。身内だけで固まらず、公平にふるまうことで、大きな信頼を得られます。
この爻が変わると之卦は 第36卦 地火明夷
平らかにして陂かざる无く、往きて復らざる无し。艱しみて貞なれば咎无し。その孚を恤うる勿れ。食に于いて福有り。
平らな道もいつかは坂になり、去ったものはいつか戻ります。苦労しても正しさを守れば過ちはなく、食べるものにも恵まれます。
占いでは:順調な時期が折り返しに来ています。良い時は永遠には続きません。だからこそ、今のうちに気を引き締め、変化に備えておきましょう。誠実さを守っていれば、暮らしに困ることはありません。
この爻が変わると之卦は 第19卦 地沢臨
翩翩たり。富めりとせずしてその隣と以にす。戒めずして以て孚あり。
鳥がひらひらと舞い降りるように、豊かさを誇らずに隣人と共にします。言い聞かせなくても、心が通じ合っています。
占いでは:立場の上にいる人が、へりくだって周りと心を通わせる時です。偉ぶらずに人と接すると、言葉にしなくても信頼が伝わります。自分の豊かさを、身近な人と分かち合うことを意識しましょう。
この爻が変わると之卦は 第34卦 雷天大壮
帝乙妹を帰がしむ。以て祉ありて元いに吉。
帝乙が妹を臣下に嫁がせます。そのおかげで幸いがあり、大いに吉です。
占いでは:立場の上の人が、下の人に心を寄せることで、大きな幸運が生まれる時です。結婚や提携など、人と人とが結ばれる話に特に良い知らせがあります。身分や立場にこだわらない縁を大切にしてください。
この爻が変わると之卦は 第5卦 水天需
城隍に復る。師を用うる勿れ。邑より命を告ぐ。貞なれども吝。
城の壁が崩れて、もとの空堀に戻ってしまいます。軍を動かしてはいけません。身近な所から命令を伝えます。正しくても恥をかきます。
占いでは:栄えた時期が終わりに近づき、築いたものが崩れ始める時です。力ずくで食い止めようとしても、かえって傷が広がります。身近なところから丁寧に立て直し、守るべきものを見極めましょう。
この爻が変わると之卦は 第26卦 山天大畜
5関係する卦
易では、ひとつの卦を別の角度から見るために、形を変えた卦を合わせて読むことがあります。
6よくある質問
Q. 地天泰はいい卦ですか?
A. 易の中でも代表的な吉の卦です。天と地の気が通い合い、物事が安らかに治まる状態を表します。小さな損が去って大きな得が来る時期ですが、良い時ほど慢心しないことが、この運を長持ちさせる鍵になります。
Q. 恋愛や結婚で地天泰が出たら?
A. 気持ちがよく通い合う、非常に良い知らせです。告白や結婚の話は前向きに進めてよいでしょう。原文には王が娘を嫁がせる場面もあり、縁組みにふさわしい卦です。慣れて相手への気遣いを忘れないことだけ注意して。
Q. 地天泰の読み方は?
A. 「ちてんたい」と読みます。易の64卦の第11番目の卦で、上の卦が坤(地)、下の卦が乾(天)です。短く「泰」とも呼びます。
易占いは、気持ちを整理し、動き方を考えるための読み物として楽しむもので、未来を決めるものではありません。卦辞・爻辞・大象は古典『周易』(易経)の本文を書き下したもので、現代語訳と占いの読みはこのサイトで書いたものです。最終更新日:2026年10月22日/この記事の作成方針について
