地風升(ちふうしょう)の意味|易占い 第46卦 恋愛・仕事と六爻の読み方
易占い 第46卦

地風升(ちふうしょう)の意味

若木が土を押し上げて伸びる卦。易の第46卦「地風升」は、上に坤(地)、下に巽(風)を重ねた卦です。キーワードは「伸びていく」「積み重ね」「目上の助け」。卦辞と大象の書き下し、恋愛・仕事など11のテーマ、6本の爻の読み方をまとめました。

1地風升の意味

動き方:大いに進んでよい

升は「のぼる」を表す卦で、地中から芽吹いた木がまっすぐ上へ伸びていく姿です。卦辞は大いに通ると告げ、力のある人に会えば心配はいらない、南へ進めば吉だと続けます。南は日の当たる明るい方角で、前向きに日なたを目指す姿勢を指しています。大象が説くのは、小さなことを積み重ねて高く大きくすること。一足飛びの出世ではなく、毎日の努力が段階を追って評価されていく運です。目上の人の引き立ても得やすく、素直に教えを受けるほど伸びが早まります。順調だからといって手を抜かず、根を張りながら伸び続けることが大切です。

卦の形
地の下に風、つまり木がある形で、土の中の種が芽を出し、少しずつ地面を押し上げて伸びていく景色です。急に背が高くなる木はありませんが、毎日の成長が重なれば、やがて見上げるほどの大木になります。
いまの状況
努力が少しずつ形になり、立場や評価が上がり始めているところです。目に見える変化はまだ小さくても、土台は着実に育っています。上の人から声がかかったり、新しい役目を任されたりする兆しもあります。

心がけ:今日できる小さな一つを確実に積むことが、いちばんの近道です。目上の人には素直に相談し、力を借りましょう。日の当たる場所へ出る勇気も大切で、陰に隠れていては伸びる芽も伸びません。

易の答えを、自分の悩みに当てはめたいときは

易の言葉は短く、読み方に幅があります。出た卦を今の状況にどう当てはめるか迷うときは、占い師に直接たずねてみるのもひとつの方法です。

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2卦辞と大象

卦辞は、この卦全体について『易経』が述べた言葉です。大象は、上下の卦の姿から「人はどうふるまうとよいか」を説いた言葉です。

卦辞(書き下し)元いに亨る。用て大人を見る、恤うる勿れ。南征して吉。

大いに通ります。力のある人に会うのがよく、心配はいりません。明るい南の方角へ進んでいけば吉となります。

大象(書き下し)地中に木を生ずるは升なり。君子以て徳に順い、小を積みて以て高大にす。

3テーマ別の読み方

地風升が出たときの、問いのテーマごとの読み方です。

恋愛気持ちが少しずつ育っていく恋です。会う回数を重ねるごとに好意が深まります。急な告白より、日々のやり取りで信頼を積み上げたほうが実を結びやすい流れです。
結婚・縁談段階を踏んで話が進む良縁です。紹介、交際、両家への挨拶と、順番を大切にすれば滞りなくまとまります。年上の人や仲人役の後押しも得られます。
仕事昇進や役割の拡大につながる時期です。上司や取引先の信頼を得て、任される範囲が広がっていきます。地道な実績づくりを続けるほど、評価は確かなものになります。
お金収入は少しずつ増える流れです。一攫千金を狙うより、積み立てや計画的な貯金が向いています。小さな額でも続ければ、気づいたときには大きな蓄えになっています。
健康日々の小さな習慣が体をつくります。散歩やストレッチなど続けやすい運動を少しずつ取り入れましょう。日光を浴びる時間を意識すると、気分も前向きになります。
人間関係目上の人との縁が開ける時期です。教えを請う姿勢が好感を呼び、引き立てを受けられます。後輩や年下にも同じように手を差し伸べると、輪が上下に広がります。
願い事叶います。ただし一度にではなく、段階を経て近づいていく形です。目標を小さく区切り、一つずつ達成していくと、着実に頂上へ届きます。
待ち人来ます。少し時間はかかりますが、確実に近づいています。南の方角から、あるいは昇進や合格のような良い話を携えてやって来そうです。
失せ物高い場所を探してみましょう。棚の上段や二階、上着の胸ポケットなど、目線より上が狙い目です。南側の部屋や日の当たる窓辺も候補になります。
試験・勉強基礎から順に積み上げる勉強が実を結びます。毎日少しずつ範囲を進めれば、合格は射程に入ります。先生や先輩に質問すると伸びが加速します。
引っ越し・旅行南の方角や、今より高い場所への移動が吉です。景色の開けた土地や、坂の上の住まいとも相性が良好です。旅先では見晴らしのよい所を訪ねてみて。

4六爻(変爻)の読み方

略筮法などで「変わる爻」が出たときは、その爻の言葉をいちばん具体的な助言として読みます。爻は下から初爻・二爻…上爻と数え、陽の爻は「九」、陰の爻は「六」で呼びます。

初六初爻

允に升る。大吉なり。

周りに認められて上へ進みます。大いに吉です。

占いでは:伸び始めのところで、周囲からの信頼に支えられて一歩目を踏み出せます。上の人と気持ちが通じ合い、押し上げてもらえる好機です。遠慮して機会を逃さず、差し出された手を素直に取りましょう。

この爻が変わると之卦は 第11卦 地天泰

九二二爻

孚あれば乃ち禴を用うるに利ろし、咎无し。

真心があれば、簡素なまつりでも十分に届きます。咎めはありません。

占いでは:形式や見栄えより、中身の誠実さが評価される位置です。立派な資料や贈り物を用意しなくても、正直な姿勢が伝われば話は前へ進みます。背伸びをせず、等身大の自分で臨むのが吉です。

この爻が変わると之卦は 第15卦 地山謙

九三三爻

虚邑に升る。

人のいない町に入っていくように、さえぎるものなく上っていきます。

占いでは:邪魔が入らず、驚くほど順調に進む場面です。抵抗がないぶん、勢いに任せて先へ行き過ぎることもあります。空いた場所に入るときは、なぜ空いているのかを一度確かめてから足を踏み入れると安心です。

この爻が変わると之卦は 第7卦 地水師

六四四爻

王用て岐山に亨す。吉にして咎无し。

王が岐山で神をまつります。吉で、咎めはありません。

占いでは:目上の人に重く用いられ、大事な役目を任される時です。自分の手柄を誇るより、仕える相手や組織のために力を尽くすと、評価がさらに高まります。節目の挨拶やお礼を丁寧にすると運が安定します。

この爻が変わると之卦は 第32卦 雷風恒

六五五爻

貞しくして吉、階に升る。

正しさを守れば吉で、階段を一段ずつ上るように地位が上がります。

占いでは:順序を踏んで高い位置へ上がっていく、上昇運の盛りです。近道を探さず、一段ずつ確実に足をかけることで、揺るがない立場が築けます。上った後も初心を忘れなければ、長く安定した評価が続きます。

この爻が変わると之卦は 第48卦 水風井

上六上爻

冥くして升る。息まざるの貞に利ろし。

先が見えないまま上り続けます。休まず正しさを保つことが大切です。

占いでは:上ることに夢中で、行き先が見えなくなっている状態です。勢いだけで高みを目指し続けると息切れします。立ち止まって目的を確かめ、そのうえで続けると決めたなら、地道な努力を途切れさせないことです。

この爻が変わると之卦は 第18卦 山風蠱

5関係する卦

易では、ひとつの卦を別の角度から見るために、形を変えた卦を合わせて読むことがあります。

6よくある質問

Q. 地風升は良い卦ですか?

A. とても良い卦です。木が地中から伸びるように、努力が段階を追って実を結び、立場や評価が上がっていく時期を表します。目上の人の助けも得やすく、小さな積み重ねを続けるほど運が大きく育ちます。

Q. 仕事で地風升が出たら昇進できますか?

A. 昇進や役割の広がりに縁がある卦です。ただ、一気に上がるより、実績を重ねて一段ずつ認められていく形です。上司に相談し、任された仕事を丁寧にこなすことで、確かな上昇につながります。

Q. 地風升の読み方は?

A. 「ちふうしょう」と読みます。易の64卦の第46番目の卦で、上の卦が坤(地)、下の卦が巽(風)です。短く「升」とも呼びます。

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易占いは、気持ちを整理し、動き方を考えるための読み物として楽しむもので、未来を決めるものではありません。卦辞・爻辞・大象は古典『周易』(易経)の本文を書き下したもので、現代語訳と占いの読みはこのサイトで書いたものです。最終更新日:2026年10月22日/この記事の作成方針について