地水師(ちすいし)の意味
大地の下の水脈、人を束ねて動く。易の第7卦「地水師」は、上に坤(地)、下に坎(水)を重ねた卦です。キーワードは「統率力」「規律」「人を率いる」。卦辞と大象の書き下し、恋愛・仕事など11のテーマ、6本の爻の読み方をまとめました。
1地水師の意味
動き方:慎重に進む
地水師は、軍隊や集団を率いることを表す卦です。陽の線は下から二番目の一本だけで、五本の陰の線を束ねています。ひとりの頼れる指揮官が、大勢をまとめている姿です。卦辞は、経験を積んだ人物が正しい目的のために率いるなら吉だと言います。爻辞は、軍は規律をもって出るべきこと、ふさわしくない者に任せれば失敗することを繰り返し説いています。占いで出たときは、チームやグループで大きなことに取り組む時期です。決まりと役割分担をはっきりさせ、信頼できるリーダーのもとで動くことが成功の条件になります。
下に水、上に地です。広い大地の下に、豊かな地下水がたっぷりとたくわえられている景色です。表からは見えなくても、多くの命を支える水が静かに集まっています。たくさんの人がひとつにまとまる軍の姿にたとえられます。
一人では片づかない大きな課題を前に、人を集めたりまとめたりする立場に立っています。あるいは、組織の一員として何かに挑もうとしています。人数が多いほど、まとめ方ひとつで結果が大きく変わる時です。
心がけ:目的と決まりごとを、最初に全員とはっきり共有しましょう。任せる相手は、実績と人柄を見て慎重に選んでください。大地が水をたくわえるように、人を受け入れて大切に育てることが力になります。
易の言葉は短く、読み方に幅があります。出た卦を今の状況にどう当てはめるか迷うときは、占い師に直接たずねてみるのもひとつの方法です。
電話占いで相談してみる紹介しているのは「電話占いセラ」です。料金は相談した時間に応じてかかるため、始める前に公式サイトで料金と特典の条件を確かめてください。相手の気持ちや結果を確かめるものではなく、自分の考えを話して整理する手段として使ってください。
広告を含みます2卦辞と大象
卦辞は、この卦全体について『易経』が述べた言葉です。大象は、上下の卦の姿から「人はどうふるまうとよいか」を説いた言葉です。
正しさを守ることが大切です。経験豊かで信頼できる人が率いるなら、吉で過ちもありません。
3テーマ別の読み方
地水師が出たときの、問いのテーマごとの読み方です。
4六爻(変爻)の読み方
略筮法などで「変わる爻」が出たときは、その爻の言葉をいちばん具体的な助言として読みます。爻は下から初爻・二爻…上爻と数え、陽の爻は「九」、陰の爻は「六」で呼びます。
師出づるに律を以てす。否らざれば臧きも凶。
軍は規律をもって出発します。規律がなければ、たとえうまくいっているように見えても凶です。
占いでは:何かを始めるとき、最初の決まりごとが肝心だと教える爻です。勢いだけで動き出すと、途中でまとまりを失います。目的、手順、役割をはっきりさせてから出発してください。
この爻が変わると之卦は 第19卦 地沢臨
師に在りて中す。吉にして咎无し。王三たび命を錫う。
軍の中にいて、ちょうどよい采配をします。吉で過ちはなく、王から三度も褒美の言葉を授かります。
占いでは:現場の中心で力を発揮し、上からも高く評価される時です。人をまとめる役目を任されたら、自信を持って引き受けてください。偏らない判断が周りの信頼を集め、褒美や昇進につながります。
この爻が変わると之卦は 第2卦 坤為地
師或いは尸を輿う。凶。
軍が敗れて、倒れた兵を車に載せて帰ることになるかもしれません。凶です。
占いでは:力不足の人が指揮をとったり、船頭が多すぎたりして、失敗しやすい時です。自分の実力を超えた役目は引き受けないこと。指示が誰から出ているのかを、はっきりさせる必要があります。
この爻が変わると之卦は 第46卦 地風升
師左き次る。咎无し。
軍が退いて、陣を構えて留まります。過ちはありません。
占いでは:今は前に出るより、いったん退いて体勢を立て直す時です。撤退は負けではなく、賢い判断です。無理に攻めずに守りを固め、次の機会を待てば、責められることはありません。
この爻が変わると之卦は 第40卦 雷水解
田に禽有り。言を執るに利ろし。咎无し。長子は師を帥い、弟子は尸を輿う。貞なれども凶。
畑に害を与える獣が出ました。理由を示して討つのは良いことです。経験ある者が率いれば良いですが、未熟な者に任せると、正しくても凶です。
占いでは:何かに対処すべき正当な理由がある時です。ただし、誰に任せるかが成否を分けます。経験のある人に一任し、口出しの多い人を増やさないこと。指揮系統を一本にすれば、問題は片づきます。
この爻が変わると之卦は 第29卦 坎為水
大君命有り。国を開き家を承けしむ。小人は用うるなかれ。
君主が命令を出し、功績のあった者に国や家を与えます。ただし、器の小さい者を用いてはいけません。
占いでは:大きな取り組みが終わり、成果を分け合う時です。頑張った人を正当に評価しましょう。ただ、人柄に問題のある人に重要な地位を与えると、後で揉めます。報いることと任せることを分けて考えて。
この爻が変わると之卦は 第4卦 山水蒙
5関係する卦
易では、ひとつの卦を別の角度から見るために、形を変えた卦を合わせて読むことがあります。
6よくある質問
Q. 地水師は吉の卦ですか、凶の卦ですか?
A. 条件つきの吉です。経験と人望のある人が、正しい目的のために人を率いるなら、過ちなく成功するとされます。逆に規律がなかったり、ふさわしくない人に任せたりすると失敗しやすいので、人選と決まりごとが鍵になります。
Q. 仕事で地水師が出たら?
A. チームで大きな仕事に取り組む時期です。役割と規則をはっきりさせ、指示を出す人を一人に決めましょう。あなたがまとめ役なら、公平さと厳しさの両方を意識すると、周りが力を発揮してくれます。
Q. 地水師の読み方は?
A. 「ちすいし」と読みます。易の64卦の第7番目の卦で、上の卦が坤(地)、下の卦が坎(水)です。短く「師」とも呼びます。
易占いは、気持ちを整理し、動き方を考えるための読み物として楽しむもので、未来を決めるものではありません。卦辞・爻辞・大象は古典『周易』(易経)の本文を書き下したもので、現代語訳と占いの読みはこのサイトで書いたものです。最終更新日:2026年10月22日/この記事の作成方針について
