坤為地(こんいち)の意味|易占い 第2卦 恋愛・仕事と六爻の読み方
易占い 第2卦

坤為地(こんいち)の意味

大地のように受けとめ、育てる時。易の第2卦「坤為地」は、上に坤(地)、下に坤(地)を重ねた卦です。キーワードは「受け入れる」「支える力」「後に続く」。卦辞と大象の書き下し、恋愛・仕事など11のテーマ、6本の爻の読み方をまとめました。

1坤為地の意味

動き方:慎重に進む

坤為地は、六本すべてが陰の線でできた卦で、乾為天と対になります。天が種をまく力なら、地はそれを受けとめて育てる力です。原文は、牝馬のように素直に従い、先頭に立たず人の後について行くことで道が開けると説きます。この卦を引いたなら、自分が主役になるより、支え役や補佐役に回ることで真価が出る時期です。目立つ成果はすぐには見えなくても、大地が実りを育てるように、地道な働きが確かな結果を生みます。我を張らず、誠実に役目を果たすことが吉を呼びます。

卦の形
上卦も下卦も地です。見渡すかぎり柔らかな大地が広がり、草木も人も獣も、すべてをその背に載せている景色です。陰の線が六本並び、何も拒まず受けとめる、豊かで静かな器の姿を表します。
いまの状況
周りの人や状況に合わせる場面が多く、少し受け身に感じているかもしれません。けれど今は、それがかえって強みになる時です。人の話をよく聞き、頼まれたことを丁寧にこなすうちに、信頼が積み上がっています。

心がけ:自分から先頭に立とうとせず、信頼できる人の後について行きましょう。大地が何でも載せるように、心の器を広く持つことが大切です。小さな変化の兆しには早めに気づき、備えておくと安心です。

易の答えを、自分の悩みに当てはめたいときは

易の言葉は短く、読み方に幅があります。出た卦を今の状況にどう当てはめるか迷うときは、占い師に直接たずねてみるのもひとつの方法です。

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2卦辞と大象

卦辞は、この卦全体について『易経』が述べた言葉です。大象は、上下の卦の姿から「人はどうふるまうとよいか」を説いた言葉です。

卦辞(書き下し)元いに亨る。牝馬の貞に利ろし。君子往く攸有り。先んずれば迷い、後るれば主を得て利ろし。西南には朋を得、東北には朋を喪う。貞に安んずれば吉。

大いに通ります。牝馬のように素直に正しさを守ると良く、先に立てば迷い、後に続けば導き手を得ます。西南で仲間を得て東北で離れますが、落ち着いて守れば吉です。

大象(書き下し)地勢は坤なり。君子以て徳を厚くして物を載す。
用六(6本すべてが変わるとき)永く貞しきに利ろし。

いつまでも変わらず、正しさを守り続けるのが良いということです。

3テーマ別の読み方

坤為地が出たときの、問いのテーマごとの読み方です。

恋愛自分から追いかけるより、相手のリードに任せた方がうまくいきます。やさしく受けとめる姿勢が、相手に安らぎを与えます。尽くしすぎて自分を見失わないことだけ心がけて。
結婚・縁談家庭を支え合う、穏やかな縁に恵まれます。派手さはなくても、暮らしを一緒に育てていける相手です。紹介や周りの勧めから話が進みやすい時期です。
仕事補佐役や裏方の仕事で力を発揮します。上司や頼れる人の方針に沿って動くと、成果が着実に出ます。手柄を急がず、任された範囲を丁寧に仕上げてください。
お金大きく増やすより、こつこつ貯める運です。袋の口を固く結ぶように、出費を見直して守りを固めましょう。堅実な積み立ては、地に根を張るように育ちます。
健康体を冷やさず、胃腸をいたわる暮らしを心がけたい時です。食事と睡眠を整え、土の上を歩くような穏やかな運動を続けましょう。気がかりな症状があれば医師に診てもらいましょう。
人間関係聞き役に回ると、自然と人が集まってきます。西南の方角や身近な仲間との縁が深まりやすい時です。自分の意見は、求められたときに静かに伝えれば十分です。
願い事時間はかかりますが、ゆっくりかないます。自分の力だけで押し進めず、協力してくれる人の手を借りましょう。大地が季節をかけて実りを育てるように待つことです。
待ち人遅れてやって来ます。こちらから急かすより、落ち着いて待つ方が良い形で会えます。南西の方面から、あるいは身近な人の紹介を通して知らせが届きそうです。
失せ物低い場所や、物の下に隠れていそうです。床や引き出しの奥、袋や鞄の中を確かめてください。すぐには出てこなくても、身の回りから見つかる見込みがあります。
試験・勉強基礎をこつこつ固めるのに向いた時期です。応用問題に手を広げるより、教科書や先生の教えに素直に従って学ぶと、地力がしっかり身につきます。
引っ越し・旅行慣れた土地や、親しい人が住む地域への移動が吉です。新しい冒険より、落ち着ける場所を選びましょう。南西の方面は特に縁が良いとされます。

4六爻(変爻)の読み方

略筮法などで「変わる爻」が出たときは、その爻の言葉をいちばん具体的な助言として読みます。爻は下から初爻・二爻…上爻と数え、陽の爻は「九」、陰の爻は「六」で呼びます。

初六初爻

霜を履みて堅氷至る。

足元に霜を踏むようになれば、やがて固い氷の張る季節がやって来ます。

占いでは:小さな兆しが、後の大きな変化を知らせています。今は些細に見える違和感や、ほころびを見逃さないでください。早めに手を打てば、寒さが厳しくなる前に十分な備えができます。

この爻が変わると之卦は 第24卦 地雷復

六二二爻

直・方・大なり。習わずして利ろしからざる无し。

まっすぐで、きちんとしていて、大きい。ことさら学ばなくても、うまくいかないことはありません。

占いでは:飾らない、ありのままのあなたで十分にうまくいく時です。素直さと誠実さがそのまま力になります。小手先の工夫より、まっすぐな態度で向き合えば、自然と道が開けていきます。

この爻が変わると之卦は 第7卦 地水師

六三三爻

章を含みて貞にすべし。或いは王事に従い、成すこと无くして終わり有り。

美しい才能を内に秘めて、正しさを守ります。上の人の仕事に従い、自分の手柄にしなくても、最後までやり遂げます。

占いでは:才能はあっても、今は表に出さず内に秘めておく時です。人の仕事を手伝い、手柄が自分のものにならなくても、最後までやり遂げてください。その誠実さが、後で大きく評価されます。

この爻が変わると之卦は 第15卦 地山謙

六四四爻

嚢を括る。咎も无く誉れも无し。

袋の口をしっかり結んで閉じます。責められることもなければ、ほめられることもありません。

占いでは:口を慎み、守りに入るべき時です。余計なことを言ったり、手を広げたりすると、思わぬ誤解を招きます。目立つ成果はなくても、静かに身を守ることが今の最善です。

この爻が変わると之卦は 第16卦 雷地豫

六五五爻

黄裳、元いに吉なり。

黄色い下衣を身につけています。控えめで品のある姿が、大きな吉をもたらします。

占いでは:控えめな態度が、最高の幸運を引き寄せる爻です。高い地位や力を持っていても、表に立たず、内側から支える姿勢を保ちましょう。上品で誠実なふるまいが、周りの信頼を集めます。

この爻が変わると之卦は 第8卦 水地比

上六上爻

竜野に戦う。その血玄黄なり。

龍が野原で戦い、流れた血は黒と黄色に染まっています。

占いでは:陰の力が強まりすぎ、張り合う相手とぶつかる形です。従う立場を忘れて主導権を争うと、どちらも深く傷つきます。意地を張るのをやめ、一歩引いて和を取り戻す道を探してください。

この爻が変わると之卦は 第23卦 山地剥

5関係する卦

易では、ひとつの卦を別の角度から見るために、形を変えた卦を合わせて読むことがあります。

6よくある質問

Q. 坤為地は吉ですか、凶ですか?

A. 受け身の姿勢を守れば吉となる卦です。自分が先に立とうとすると迷いますが、信頼できる人に従い、支え役に徹すると大いに通ります。派手さはなくても、着実な実りを約束する穏やかな卦です。

Q. 仕事で坤為地が出たら?

A. 主導権を握るより、補佐役に回ることで評価が上がる時です。上司やチームの方針に沿い、任された作業を丁寧に仕上げましょう。手柄を急がない誠実な働きが、後になって大きく報われます。

Q. 坤為地の読み方は?

A. 「こんいち」と読みます。易の64卦の第2番目の卦で、上の卦が坤(地)、下の卦が坤(地)です。短く「坤」とも呼びます。

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易占いは、気持ちを整理し、動き方を考えるための読み物として楽しむもので、未来を決めるものではありません。卦辞・爻辞・大象は古典『周易』(易経)の本文を書き下したもので、現代語訳と占いの読みはこのサイトで書いたものです。最終更新日:2026年10月22日/この記事の作成方針について