雷地豫(らいちよ)の意味|易占い 第16卦 恋愛・仕事と六爻の読み方
易占い 第16卦

雷地豫(らいちよ)の意味

春の雷が大地をふるわせ、みなが目を覚ます。易の第16卦「雷地豫」は、上に震(雷)、下に坤(地)を重ねた卦です。キーワードは「喜び」「備え」「春雷」。卦辞と大象の書き下し、恋愛・仕事など11のテーマ、6本の爻の読み方をまとめました。

1雷地豫の意味

動き方:進んでよい

雷地豫の「豫」には、喜び楽しむことと、前もって備えることの二つの意味があります。五つの陰がひとつの陽に従う形で、人の気持ちがひとりの導き手のもとにまとまり、皆が乗り気になっている時です。卦辞が「侯を建て師を行るに利ろし」と言うのは、組織づくりや大きな行動を起こす好機だからです。大象は、古の王が音楽をつくって徳をたたえたと語ります。人の心を動かすのは、楽しさと共感です。一方で、楽しさに溺れると怠けや油断が生まれます。浮かれすぎず、喜びを次への備えに変えることが鍵です。

卦の形
上に雷、下に地。冬のあいだ地中にひそんでいた雷が、春になって大地を突き破り、とどろき出ます。眠っていた草木や虫がいっせいに目を覚まし、野に活気と楽しげな気配が満ちる景色です。
いまの状況
物事が動き出す前の、わくわくした空気の中にいます。周りの協力も得やすく、計画を始めるのに向いた時期です。反面、楽しさに気を取られて足元の準備や確認がおろそかになりやすい面もあります。

心がけ:今の勢いを生かして、始めたいことに着手しましょう。そのうえで、段取りや備えを先に済ませておくのがこの卦の知恵です。浮かれた声を上げすぎず、皆が楽しめる場づくりに心を配ると、人がついてきます。

易の答えを、自分の悩みに当てはめたいときは

易の言葉は短く、読み方に幅があります。出た卦を今の状況にどう当てはめるか迷うときは、占い師に直接たずねてみるのもひとつの方法です。

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2卦辞と大象

卦辞は、この卦全体について『易経』が述べた言葉です。大象は、上下の卦の姿から「人はどうふるまうとよいか」を説いた言葉です。

卦辞(書き下し)侯を建て師を行るに利ろし。

諸侯を立てて人を治めさせたり、軍を動かしたりするのによい。人々の心がそろい、大きな事を始める準備が整っている。

大象(書き下し)雷、地を出でて奮うは豫なり。先王以て楽を作り徳を崇め、殷んに之を上帝に薦め、以て祖考を配す。

3テーマ別の読み方

雷地豫が出たときの、問いのテーマごとの読み方です。

恋愛楽しい出会いや、心が弾むデートに恵まれやすい時です。ノリの良さが魅力になりますが、浮ついた印象を与えないよう、約束や連絡は誠実に。準備した気配りが心に響きます。
結婚・縁談話が前向きに動き出す時です。周りも喜んで祝福してくれそうです。ただ浮かれて細かな取り決めを後回しにしないように。式や新生活の準備を早めに進めると順調にいきます。
仕事新しいプロジェクトの立ち上げや、チームの編成に向いています。皆のやる気が高まっているので、方向を示すリーダー役が力を発揮できます。計画と根回しは事前に十分に。
お金楽しみのための出費が増えやすい時です。気分に任せた買い物には注意し、使う前に予算を決めておきましょう。先の行事やイベントに向けた積み立てを始めるのに良い時期です。
健康気分が上向き、体も動かしやすい時期です。楽しく続けられる運動を始めるのに向いています。夜更かしや飲みすぎなど、楽しさゆえの不摂生には気をつけて、休む日も確保しましょう。
人間関係にぎやかな集まりや交流の場で、人とのつながりが広がります。場を盛り上げる役は歓迎されますが、自慢話や大声で目立とうとすると反感を買います。皆で楽しむ姿勢を。
願い事叶う方向へ動き出す時です。準備ができていれば、思った以上に早く形になります。願いを叶えた後のことまで想像し、手順を整えておくと、喜びが一時のもので終わりません。
待ち人来ます。うれしい知らせと一緒に、思いのほか早く現れそうです。祭りや催し、音楽の聞こえる場所など、楽しげな場に縁があります。迎える準備をしておきましょう。
失せ物音のする所や、楽しんだ場所の近くにありそうです。遊びや外出の荷物、趣味の道具の間を確かめましょう。浮かれていた時に置き忘れた可能性があるので、行動を振り返って。
試験・勉強新しい勉強を始めるのに向いています。楽しいと感じられる学び方を見つけると伸びます。ただ、本番前に気が緩みやすいので、試験の日程から逆算した計画を立てておくと安心です。
引っ越し・旅行旅行は楽しく、良い思い出になりやすい時です。行く先の下調べや持ち物の準備を前もって整えると、さらに満足度が上がります。引っ越しも段取りを早めに組めば吉。

4六爻(変爻)の読み方

略筮法などで「変わる爻」が出たときは、その爻の言葉をいちばん具体的な助言として読みます。爻は下から初爻・二爻…上爻と数え、陽の爻は「九」、陰の爻は「六」で呼びます。

初六初爻

鳴豫す。凶。

自分の楽しさを声高に周りへ言いふらす。凶。

占いでは:楽しみの始まりに、うれしさを周りに吹聴してしまう場面です。まだ何も成していない段階で浮かれると、反感や油断を招きます。喜びは胸の内にしまい、黙って準備を進めましょう。

この爻が変わると之卦は 第51卦 震為雷

六二二爻

石に介たり。日を終えず。貞にして吉。

石のように堅く節を守る。一日を待たずに見切りをつける。正しさを守れば吉。

占いでは:周りが浮かれる中で、ひとり石のように揺るがない人の位置です。楽しさに流されそうな兆しを見たら、その日のうちに身を引く判断ができます。冷静さが吉を呼びます。

この爻が変わると之卦は 第40卦 雷水解

六三三爻

盱豫す。悔あり。遅ければ悔有り。

上の人を見上げ、その顔色をうかがって楽しもうとする。悔いがあり、改めるのが遅れればさらに悔いる。

占いでは:力のある人の機嫌に合わせて楽をしようとする時です。他人頼みの楽しさは長続きしません。おかしいと気づいたらすぐに改めること。ぐずぐずするほど後悔が大きくなります。

この爻が変わると之卦は 第62卦 雷山小過

九四四爻

由豫す。大いに得る有り。疑う勿れ。朋盍ぞ簪まる。

皆の喜びはこの人によってもたらされる。大いに得るところがある。疑わずにいれば、髪をかんざしで束ねるように仲間が集まる。

占いでは:この卦でただひとつの陽で、皆の楽しみの中心となる位置です。自分を信じて導けば、仲間がまとまって集まってきます。周りを疑わず、真心で接することが成功の要です。

この爻が変わると之卦は 第2卦 坤為地

六五五爻

貞にして疾む。恒にして死せず。

正しさを保ちながらも、病のような悩みを抱え続ける。それでも長く持ちこたえて、滅びることはない。

占いでは:抜けない重荷や悩みを抱えたまま、立場を保っている時です。すっきり解決はしなくても、持ちこたえる力があります。抱えこみすぎず、休息や相談で負担を分け合いましょう。

この爻が変わると之卦は 第45卦 沢地萃

上六上爻

冥豫す。成るも渝る有り。咎无し。

楽しみに溺れて目がくらんでいる。だが行き着いた後でも改めれば、とがめはない。

占いでは:楽しさが行き過ぎ、周りが見えなくなっている最終段階です。遊びや気晴らしがいつのまにか習慣になっていないか見直しましょう。今からでも改めれば、悪い結果は避けられます。

この爻が変わると之卦は 第35卦 火地晋

5関係する卦

易では、ひとつの卦を別の角度から見るために、形を変えた卦を合わせて読むことがあります。

6よくある質問

Q. 雷地豫は良い卦ですか?

A. 人の心がまとまり、物事を始めるのに向いた良い卦です。春の雷のように活気があり、喜びの多い時です。ただし楽しさに溺れると油断が生まれるので、準備を怠らないことが条件になります。

Q. 雷地豫の「豫」とはどういう意味?

A. 「豫」には、楽しむ・喜ぶという意味と、あらかじめ備えるという意味があります。この卦は両方をあわせ持ち、喜びの時こそ先の準備をしておくと良い、と教えています。

Q. 雷地豫の読み方は?

A. 「らいちよ」と読みます。易の64卦の第16番目の卦で、上の卦が震(雷)、下の卦が坤(地)です。短く「豫」とも呼びます。

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易占いは、気持ちを整理し、動き方を考えるための読み物として楽しむもので、未来を決めるものではありません。卦辞・爻辞・大象は古典『周易』(易経)の本文を書き下したもので、現代語訳と占いの読みはこのサイトで書いたものです。最終更新日:2026年10月22日/この記事の作成方針について