沢水困(たくすいこん)の意味
水の干上がった沢で、志を試される卦。易の第47卦「沢水困」は、上に兌(沢)、下に坎(水)を重ねた卦です。キーワードは「行き詰まり」「言葉より行い」「志を貫く」。卦辞と大象の書き下し、恋愛・仕事など11のテーマ、6本の爻の読み方をまとめました。
1沢水困の意味
動き方:守りに徹する
困は「くるしむ」を表す卦で、易の中でも厳しい状況を示す一つです。沢の水が抜け、潤いも蓄えも足りなくなった姿で、思うように動けない、手元が苦しい、理解されないといった行き詰まりを意味します。卦辞が「言っても信じてもらえない」と告げるとおり、弁解や説得はかえって空回りしがちです。それでも卦辞の始まりは「通る」であり、正しさを守る人は吉とされます。大象は、苦しいときこそ自分の持てる力を尽くして志を遂げよと説きます。今は言葉で訴えるより、黙って行いで示す時期です。底を知った経験は、後で大きな支えになります。
上に沢、下に水がある形です。本来たまっているはずの水が底から抜け落ち、沢がからからに干上がった景色を表します。乾いた底に立てば渇きを覚えますが、地下には水脈が流れていて、雨が戻れば再び満ちていきます。
努力しているのに報われず、お金や時間、気力のどれかが足りなくなっているようです。説明しても分かってもらえず、もどかしさを抱えているかもしれません。身動きが取りにくく、出口が見えにくい状態です。
心がけ:弁明を重ねるより、目の前の務めを黙々と果たしましょう。言葉が届かない時期でも、行いは見ている人に伝わります。今あるものを大切に使い、志だけは手放さないことが、乾いた沢に再び水を呼びます。
易の言葉は短く、読み方に幅があります。出た卦を今の状況にどう当てはめるか迷うときは、占い師に直接たずねてみるのもひとつの方法です。
電話占いで相談してみる紹介しているのは「電話占いセラ」です。料金は相談した時間に応じてかかるため、始める前に公式サイトで料金と特典の条件を確かめてください。相手の気持ちや結果を確かめるものではなく、自分の考えを話して整理する手段として使ってください。
広告を含みます2卦辞と大象
卦辞は、この卦全体について『易経』が述べた言葉です。大象は、上下の卦の姿から「人はどうふるまうとよいか」を説いた言葉です。
苦しくても道は通ります。正しさを守る器の大きな人は吉で、咎めはありません。ただ今は、何を言っても信じてもらえません。
3テーマ別の読み方
沢水困が出たときの、問いのテーマごとの読み方です。
4六爻(変爻)の読み方
略筮法などで「変わる爻」が出たときは、その爻の言葉をいちばん具体的な助言として読みます。爻は下から初爻・二爻…上爻と数え、陽の爻は「九」、陰の爻は「六」で呼びます。
臀、株木に困しむ。幽谷に入りて、三歳まで覿ず。
切り株に腰を下ろして動けなくなり、暗い谷に入りこんで、三年も人に会えません。
占いでは:苦しさの入り口で、腰が重くなり、暗いところへ自分から引きこもりやすい状態です。閉じこもるほど出口は遠のきます。小さなことでよいので外へ出る用事をつくり、人と話す機会を意識して残しておきましょう。
この爻が変わると之卦は 第58卦 兌為沢
酒食に困しむ。朱紱方に来らんとす。用て享祀するに利ろし。征けば凶、咎无し。
飲食に恵まれすぎて苦しみます。高い位の使いがやって来ます。まつりを行うのがよく、自分から出向くと凶ですが咎めはありません。
占いでは:物には困らないのに、心が満たされない状態です。まもなく目上の人から声がかかる兆しがあります。自分から売りこみに出るより、身を正して待つのが吉です。感謝の気持ちを形にすると流れが整います。
この爻が変わると之卦は 第45卦 沢地萃
石に困しみ、蒺藜に拠る。其の宮に入りて、其の妻を見ず。凶。
石につまずき、とげのある草にすがります。家に帰っても妻の姿が見えません。凶です。
占いでは:頼る相手を間違え、かえって傷が増えやすい場面です。無理に押し通そうとした結果、身近な支えまで見失いかねません。いったん手を止め、本当に頼るべき人は誰かを見直しましょう。足元を固め直す時です。
この爻が変わると之卦は 第28卦 沢風大過
来ること徐徐たり。金車に困しむ。吝なれども終り有り。
ゆっくりとしか来られず、立派な車に阻まれて苦しみます。恥ずかしい思いもしますが、最後は結果が出ます。
占いでは:助けに行きたいのに、立場や体面がじゃまをして動きが遅れる時です。もどかしさを感じても、歩みを止めなければ最後には役目を果たせます。格好を気にせず、遅れてでも届けることを優先しましょう。
この爻が変わると之卦は 第29卦 坎為水
劓られ刖らる。赤紱に困しむ。乃ち徐ろに説び有り。用て祭祀するに利ろし。
上からも下からも痛手を受け、高い位の者に悩まされます。それでも少しずつ喜びが訪れます。まつりを行うのがよいです。
占いでは:責任ある立場で、上下両方から責められるような苦しさです。すぐには好転しませんが、誠実さを保てば徐々に理解者が現れます。祈るような気持ちで務めを続け、焦って結果を求めないことが回復への道です。
この爻が変わると之卦は 第40卦 雷水解
葛藟に困しみ、臲卼に于てす。曰く、動けば悔いあり、と。悔い有りとして征けば吉。
つるに絡まれ、ぐらつく場所で苦しみます。動けば後悔すると思うものの、後悔を認めて進めば吉です。
占いでは:苦しさの終わりが近く、実は抜け出せる位置まで来ています。動くと失敗しそうだと思いこみ、絡まったつるの中で立ち止まっていませんか。過去の失敗を認めたうえで一歩踏み出せば、状況は開けます。
この爻が変わると之卦は 第6卦 天水訟
5関係する卦
易では、ひとつの卦を別の角度から見るために、形を変えた卦を合わせて読むことがあります。
6よくある質問
Q. 沢水困は凶の卦ですか?
A. 厳しい状況を表す卦の一つですが、卦辞は「通る」から始まります。お金や気力が足りず、言葉が届きにくい時期ですが、正しさを守って行いで示す人は咎めを受けません。苦しさを越えた経験が、後で力になります。
Q. 沢水困が出たら何をすればいい?
A. 弁解や説得に力を使わず、目の前の務めを黙ってこなすことです。出費を絞り、今ある資源を大切に使いましょう。志だけは手放さずに持ち続ければ、干上がった沢にもやがて水が戻ってきます。
Q. 沢水困の読み方は?
A. 「たくすいこん」と読みます。易の64卦の第47番目の卦で、上の卦が兌(沢)、下の卦が坎(水)です。短く「困」とも呼びます。
易占いは、気持ちを整理し、動き方を考えるための読み物として楽しむもので、未来を決めるものではありません。卦辞・爻辞・大象は古典『周易』(易経)の本文を書き下したもので、現代語訳と占いの読みはこのサイトで書いたものです。最終更新日:2026年10月22日/この記事の作成方針について
