火風鼎(かふうてい)の意味
三本足の鼎で、新しい味を煮上げる卦。易の第50卦「火風鼎」は、上に離(火)、下に巽(風)を重ねた卦です。キーワードは「新しく生み出す」「協力で煮込む」「地位が定まる」。卦辞と大象の書き下し、恋愛・仕事など11のテーマ、6本の爻の読み方をまとめました。
1火風鼎の意味
動き方:大いに進んでよい
鼎は古代中国の三本足の大鍋で、神へのお供えや客のもてなしに使われ、やがて国の権威の象徴になりました。この卦は、前の卦「革」で古いものを改めた後に、新しい秩序を築き上げる段階を示します。卦辞はただ「大いに吉、通る」とだけ告げる、すこぶる良い卦です。生の素材を煮て料理に変えるように、人や知恵を集めて新しい価値を生み出せる時期です。三本足がそろって鍋が立つように、三者の協力や、心・技・体のつり合いが成功の鍵になります。大象は、自分の位置を正しく定め、与えられた使命をしっかり固めよと説いています。
下に風、つまり木があり、その上で火が燃えている形です。薪をくべて火を起こし、鼎という三本足の大きな鍋で食材を煮る景色です。硬い生の素材が、火の力でやわらかく滋味深い料理へと生まれ変わっていきます。
新しい立場や役目が整い、腰を据えて取り組める環境ができつつあります。人の助けやよい素材がそろい、あとは火を入れて煮上げるだけという段階です。周りからの期待も、日ごとに高まっているはずです。
心がけ:自分の役割をはっきり定め、責任を持って引き受けましょう。一人で抱えず、信頼できる仲間と力を合わせて鍋を支えること。手に入れた素材や機会を、時間をかけてじっくり煮込むように育てていくと実ります。
易の言葉は短く、読み方に幅があります。出た卦を今の状況にどう当てはめるか迷うときは、占い師に直接たずねてみるのもひとつの方法です。
電話占いで相談してみる紹介しているのは「電話占いセラ」です。料金は相談した時間に応じてかかるため、始める前に公式サイトで料金と特典の条件を確かめてください。相手の気持ちや結果を確かめるものではなく、自分の考えを話して整理する手段として使ってください。
広告を含みます2卦辞と大象
卦辞は、この卦全体について『易経』が述べた言葉です。大象は、上下の卦の姿から「人はどうふるまうとよいか」を説いた言葉です。
大いに吉で、物事は滞りなく通っていきます。言葉はごく短いものの、これ以上ないほどの良い知らせです。
3テーマ別の読み方
火風鼎が出たときの、問いのテーマごとの読み方です。
4六爻(変爻)の読み方
略筮法などで「変わる爻」が出たときは、その爻の言葉をいちばん具体的な助言として読みます。爻は下から初爻・二爻…上爻と数え、陽の爻は「九」、陰の爻は「六」で呼びます。
鼎、趾を顛にす。否を出だすに利ろし。妾を得て其の子を以てす、咎无し。
鼎をひっくり返して底の汚れを出すのがよいです。正式でない縁でも、子を得れば咎めはありません。
占いでは:新しい始まりの前に、古いものを空にする段階です。一見失敗のように見える出来事も、たまった汚れを流すきっかけになります。形にこだわらず、手に入る縁や機会を生かせば、思わぬ実りにつながります。
この爻が変わると之卦は 第14卦 火天大有
鼎に実有り。我が仇疾み有り、我に即く能わず、吉。
鼎の中身はしっかり詰まっています。ねたむ相手がいても、こちらに手出しはできず吉です。
占いでは:中身が充実し、実力が備わってきた時です。うらやむ人や邪魔をしようとする人が現れても、気にせず自分の務めを続けましょう。軽はずみに近づかず、距離を保つことで、あなたの価値は守られます。
この爻が変わると之卦は 第56卦 火山旅
鼎の耳革まり、其の行塞がる。雉の膏食らわれず。方に雨ふらんとして悔いを虧く。終に吉。
鼎の取っ手が外れて運べず、雉のおいしい料理が食べてもらえません。やがて雨が降るように和らぎ、最後は吉です。
占いでは:力はあるのに、出番を得られずもどかしい時です。取っ手が外れた鍋のように、人とつながる手段が欠けているのかもしれません。相手の側に合わせる工夫をすれば、行き詰まりは雨にほぐれるように解けていきます。
この爻が変わると之卦は 第64卦 火水未済
鼎、足を折り、公の餗を覆す。其の形渥たり。凶。
鼎の足が折れ、主君の料理をこぼしてしまいます。辺りはびしょぬれで、凶です。
占いでは:任された役目が自分の力に余っていないか、立ち止まって確かめるべき時です。無理を重ねると、支えが崩れて大きな失敗につながります。荷が重いと感じたら早めに助けを求め、仕事を分け合いましょう。
この爻が変わると之卦は 第18卦 山風蠱
鼎、黄耳金鉉あり。貞しきに利ろし。
鼎には黄色の取っ手と、金の吊り棒が備わっています。正しさを守るのがよいです。
占いでは:人を率いる位置に立ち、補佐してくれる人にも恵まれる時です。謙虚で柔らかな姿勢が、周りの優れた人を引き寄せます。私心を交えず正しく判断を重ねれば、評価はさらに確かなものになっていきます。
この爻が変わると之卦は 第44卦 天風姤
鼎、玉鉉あり。大吉にして利ろしからざる无し。
鼎には玉の吊り棒が備わります。大いに吉で、よくないことは何もありません。
占いでは:事業や取り組みが見事に完成する、最高の位置です。硬さと温かさを併せ持つ玉のように、厳しさと優しさのつり合いが取れています。これまでの成果を周りと分かち合えば、喜びは長く続きます。
この爻が変わると之卦は 第32卦 雷風恒
5関係する卦
易では、ひとつの卦を別の角度から見るために、形を変えた卦を合わせて読むことがあります。
6よくある質問
Q. 火風鼎は良い卦ですか?
A. とても良い卦です。卦辞は「大いに吉で通る」と告げます。古いものを改めた後に、新しい秩序や価値を築き上げる時期を表します。仲間と力を合わせ、自分の役割をしっかり定めれば、大きな成果が期待できます。
Q. 恋愛で火風鼎が出たらどうなる?
A. 関係が安定し、温かく育っていく暗示です。食事を共にする時間が二人の距離を縮めます。交際中なら将来の形が定まりやすく、結婚に向けた話も進みやすい時期です。
Q. 火風鼎の読み方は?
A. 「かふうてい」と読みます。易の64卦の第50番目の卦で、上の卦が離(火)、下の卦が巽(風)です。短く「鼎」とも呼びます。
易占いは、気持ちを整理し、動き方を考えるための読み物として楽しむもので、未来を決めるものではありません。卦辞・爻辞・大象は古典『周易』(易経)の本文を書き下したもので、現代語訳と占いの読みはこのサイトで書いたものです。最終更新日:2026年10月22日/この記事の作成方針について
