風雷益(ふうらいえき)の意味|易占い 第42卦 恋愛・仕事と六爻の読み方
易占い 第42卦

風雷益(ふうらいえき)の意味

風と雷が助け合い、恵みが広がっていく。易の第42卦「風雷益」は、上に巽(風)、下に震(雷)を重ねた卦です。キーワードは「増える」「思い切った挑戦」「善に移る」。卦辞と大象の書き下し、恋愛・仕事など11のテーマ、6本の爻の読み方をまとめました。

1風雷益の意味

動き方:大いに進んでよい

風雷益は、上を減らして下を増やす卦で、前の山沢損と対になっています。上に立つ者が自分を削って下を豊かにするので、全体が活気づき、運気がぐんぐん伸びていきます。卦辞は「進むのがよい、大川を渡るのもよい」と、積極的な挑戦をはっきり後押ししています。新しい事業を始める、大きな決断をするのに向いた時です。大象は「善いものを見たらすぐに取り入れ、過ちがあればすぐに改める」と説きます。素直に学び、変わり続けることが、この増える流れを長く保つ秘訣です。ただし欲張って独り占めすると、恵みは途切れます。

卦の形
下が雷、上が風。雷が鳴れば風が起こり、風が吹けば雷の響きが遠くまで届く景色です。二つの力が互いを後押しし、勢いを何倍にも広げていきます。上から下へ恵みが降り注ぐ、豊かさの増す姿です。
いまの状況
周りから助けや機会が集まり、物事が広がっていく手ごたえを感じている時期です。新しい話が舞い込んだり、挑戦してみたいことが見えてきたりしているかもしれません。追い風を受けて、今なら大きな一歩が踏み出せる状況です。

心がけ:迷っている挑戦があるなら、思い切って動いてください。良いと思ったやり方はすぐ取り入れ、間違いに気づいたらその場で直すこと。受けた恵みは自分だけで抱えず、周りにも分け与えると流れが続きます。

易の答えを、自分の悩みに当てはめたいときは

易の言葉は短く、読み方に幅があります。出た卦を今の状況にどう当てはめるか迷うときは、占い師に直接たずねてみるのもひとつの方法です。

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2卦辞と大象

卦辞は、この卦全体について『易経』が述べた言葉です。大象は、上下の卦の姿から「人はどうふるまうとよいか」を説いた言葉です。

卦辞(書き下し)往く攸有るに利ろし。大川を渉るに利ろし。

増えて豊かになる時です。目的を持って進むのがよく、大きな川を渡るような思い切った挑戦にも向いています。

大象(書き下し)風雷は益なり。君子以て善を見ては則ち遷り、過ち有らば則ち改む。

3テーマ別の読み方

風雷益が出たときの、問いのテーマごとの読み方です。

恋愛出会いが増え、関係が進展しやすい時です。気になる相手には思い切って気持ちを伝えて吉。相手の良いところを素直に認め、自分も変わる柔軟さがあると、絆がぐっと深まります。
結婚・縁談縁談が次々と舞い込み、話がまとまりやすい運気です。結婚を決断するのにも向いた時。互いの家族に助けられ、新しい生活が豊かに広がっていく兆しがあります。
仕事新規事業や大きなプロジェクトの立ち上げに絶好の時です。上司や取引先の後押しを受けやすく、思い切った提案も通ります。得た成果はチームと分かち合うと、さらに伸びます。
お金収入が増えやすく、援助や臨時収入にも恵まれる時です。増えた分は、人や社会のために回すと一層巡りが良くなります。勢いに任せた投機ではなく、育てる投資を選んで。
健康活力が湧き、新しい運動や健康習慣を始めるのに向いた時期です。体に良いと思ったことは素直に取り入れ、合わないと感じたらすぐ見直して。張り切りすぎには注意を。
人間関係人の輪が広がり、助け合える関係が増えていきます。自分から手を差し伸べると、何倍にもなって返ってきます。人の良いところを学び、自分の悪いところは素直に改めて。
願い事大きな願いもかないやすい、勢いのある時です。目標をはっきり掲げ、行動に移すこと。周りの人の協力を得ることで、思っていた以上の形で実現します。
待ち人追い風に乗って、思ったより早く来る様子です。うれしい知らせや手土産を持ってくることも。来訪に備えて準備を整え、こちらからも歓迎の気持ちを伝えておくと吉。
失せ物風通しの良い所や、出入りの多い場所にありそうです。誰かが拾って届けてくれる可能性もあります。周りに声をかけて協力してもらうと見つけやすくなります。
試験・勉強学んだことがどんどん身につき、実力が伸びる時期です。新しい分野に挑戦するのにも向いています。良い勉強法を見つけたらすぐ試し、間違えた問題は即座に直して。
引っ越し・旅行大きな移動や海外旅行など、思い切った移動に良い運気です。引っ越しは新しい環境で運気が広がる兆し。旅先での出会いや学びが、のちの財産になります。

4六爻(変爻)の読み方

略筮法などで「変わる爻」が出たときは、その爻の言葉をいちばん具体的な助言として読みます。爻は下から初爻・二爻…上爻と数え、陽の爻は「九」、陰の爻は「六」で呼びます。

初九初爻

用て大作を為すに利ろし。元吉にして咎无し。

大きな事業に取りかかるのによい。大いに吉で、咎めはない。

占いでは:大きなことを始めるのにふさわしい、恵まれた始まりの時です。上からの支えを受けて力を発揮できます。ただし結果を出してこそ評価されるので、受けた助けに応えるつもりで全力を注いでください。

この爻が変わると之卦は 第20卦 風地観

六二二爻

或いは之を益す、十朋の亀。違う克わず。永貞にして吉。王用て帝に享す。吉。

思いがけず高価な亀の甲羅を贈られ、断れない。長く正しさを保てば吉。王が天の神を祭るように吉である。

占いでは:思いがけない恵みや支援が、自然と集まってくる時です。断る理由もないほどの良い話は、ありがたく受け取って吉。その恵みを長く保つには、謙虚さと正しさを持ち続けることが大切です。

この爻が変わると之卦は 第61卦 風沢中孚

六三三爻

之を益すに凶事を用う。咎无し。孚有りて中行し、公に告ぐるに圭を用う。

災いの時に助けを受ける。咎めはない。まごころをもって偏らずに歩み、玉の札を持って上の人に申し出る。

占いでは:困った時、苦しい時にこそ助けが得られる場面です。災いの中で受ける援助は、とがめられるものではありません。誠実な態度で、筋を通して上の人に状況を伝えると、支えを得られます。

この爻が変わると之卦は 第37卦 風火家人

六四四爻

中行して公に告ぐれば従わる。用て依りて国を遷すに利ろし。

偏らない道を歩んで上の人に申し出れば、聞き入れられる。頼りとされて都を移すような大事にもよい。

占いでは:偏りのない意見を上の人に伝えれば、聞き入れてもらえる時です。人に頼られる立場として、大きな変化や移転を進めるのにも向いています。周りの信頼を背景に、思い切った決断を。

この爻が変わると之卦は 第25卦 天雷无妄

九五五爻

孚有りて心を恵む。問う勿くして元吉。孚有りて我が徳を恵とす。

まごころから人を思いやる。占うまでもなく大いに吉。人々もまた、こちらの徳をありがたく思ってくれる。

占いでは:まごころから人を思いやることで、大きな幸運が巡ってくる時です。見返りを考えなくても、その優しさは人々に伝わり、感謝となって返ってきます。迷わず善意を行動に移してください。

この爻が変わると之卦は 第27卦 山雷頤

上九上爻

之を益する莫く、或いは之を撃つ。心を立つること恒勿し。凶。

誰も助けてくれず、攻撃してくる者さえいる。心の持ち方が定まらないので凶。

占いでは:増える流れの終わりで、欲が出て人に与えることを忘れがちな時です。自分だけ得をしようとすると、助けが途絶え、反発さえ招きます。考えを一つに定め、分かち合う心を取り戻してください。

この爻が変わると之卦は 第3卦 水雷屯

5関係する卦

易では、ひとつの卦を別の角度から見るために、形を変えた卦を合わせて読むことがあります。

6よくある質問

Q. 風雷益は良い卦ですか?

A. 増えて豊かになることを表す、とても良い卦です。卦辞は「進むのがよい、大きな川を渡るのもよい」と、新しい挑戦をはっきり後押ししています。良いことはすぐ取り入れ、過ちはすぐ改める姿勢があれば、運気はさらに伸びていきます。

Q. 転職や独立で風雷益が出たら?

A. 思い切った決断を後押しする卦なので、挑戦には良い時です。周りからの支えや機会にも恵まれやすくなります。ただ、得た恵みを独り占めすると流れが途切れるため、協力してくれた人との関係を大切にして進んでください。

Q. 風雷益の読み方は?

A. 「ふうらいえき」と読みます。易の64卦の第42番目の卦で、上の卦が巽(風)、下の卦が震(雷)です。短く「益」とも呼びます。

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易占いは、気持ちを整理し、動き方を考えるための読み物として楽しむもので、未来を決めるものではありません。卦辞・爻辞・大象は古典『周易』(易経)の本文を書き下したもので、現代語訳と占いの読みはこのサイトで書いたものです。最終更新日:2026年10月22日/この記事の作成方針について