ソーシャルスタイル
4つの型と、伝え方の基本
結論から、関係から、根拠から、目的から。相手によって入口を変える。
伝え方の入口は、人によって違います。同じ内容でも、結論から入るほうが速い人と、関係や背景から入るほうが受け取れる人がいます。
4つの型
この整理では、人が何を優先して聞くかで4つに分けます。名称や分類は研修の場で使われる整理であり、実証的な測定尺度として確認されたものではありません。
| 型 | 優先すること | 話の入口 |
|---|---|---|
| 結論型 | 効率と結果 | 結論、次に理由 |
| 関係型 | 人とのつながり | 近況、次に用件 |
| 根拠型 | 正確さと筋道 | 前提、データ、次に結論 |
| 目的型 | 意味と方向 | 目的、次に手順 |
入口を変える
- 結論型には
- 用件を最初の一文に置きます。前置きが長いと、内容に入る前に注意が切れます。
- 関係型には
- 相手の状況に1つ触れてから用件に入ります。用件だけを切り出すと、そっけなく受け取られます。
- 根拠型には
- 前提と数字を先に示します。結論だけだと、判断の材料が足りないと感じられます。
- 目的型には
- 何のためにやるのかを先に示します。手順から入ると、方向が見えないまま聞くことになります。
見分ける手がかり
- 最初に聞いてくること 期限か、背景か、根拠か、目的か。
- 質問の種類 「いつまで」は結論型、「どう感じた」は関係型、「出典は」は根拠型。
- 資料の読み方 結論だけ読むか、注釈まで読むか。
- 返事の速さ 速い返事は結論型、考えてから返す人は根拠型に多いとされます。
伝え方の手順
- 伝えたい用件を1文で書く。
- 相手が最初に聞いてきたことを思い出し、入口を1つ選ぶ。
- 同じ用件を、選んだ入口で組み直す。結論型なら結論を先頭に、根拠型なら前提を先頭に。
- 伝えたあと、相手がどこで質問したかを記録する。質問の位置が入口の手がかりになります。
- 次に会う人でも試し、伝わり方が変わったかを見る。
使うときの注意
型は相手を分類するためのものではありません。同じ人でも、相手や場面、体調によって入口は変わります。
とくに、型を理由に相手の主張を軽く扱うことは避けてください。入口が違うだけで、内容の重さが違うわけではありません。
この記事の立場 4つの型と5手順の整理は、伝え方の研修で使われる考え方を当サイトがまとめたものです。実証的な測定尺度としての妥当性は確認していません。
よくある質問
自分はどの型ですか。
複数に当てはまるのが普通です。当てはめず、相手ごとに入口を使い分けることを考えてください。
相手の型を診断できますか。
できません。当サイトは、相手を型に当てはめて扱うことをすすめません。
入口を変えると、内容が変わってしまいます。
順番を変えるだけで、内容は変えません。変えたら、それは別の用件です。
合わない相手とは話せませんか。
話せます。入口が違うだけで、用件が伝わらないわけではありません。
書き方の例
入口を変えるときは、用件を短い文に分解します。同じ用件を、相手の入口に合わせて組み直した例を示します。
| 相手の入口 | 組み直した言い方 |
|---|---|
| 結論型 | 「15分だけ相談したい。理由は3つある」 |
| 関係型 | 「最近どう。実は1つ相談したいことがある」 |
| 根拠型 | 「前提が2つある。そのうえで、こう考えている」 |
| 目的型 | 「今期の目的を確認したい。そのために手順を1つ変えたい」 |
内容は変えていません。順番と長さだけを変えています。組み直した結果、用件が変わってしまった場合は、入口ではなく用件の整理が足りていません。
一度で通じない場合もあります。そのときは、相手がどこで質問したかを手がかりに、入口を選び直してください。
書くときの長さ
入口を変えるとき、文章の長さも調整します。相手の入口によって、適した長さが違います。
- 結論型
- 短く。1分で読める長さに収めます。
- 関係型
- 短く、ただし前置きを1文だけ置きます。
- 根拠型
- 長めでも構いません。前提と数字を省かないことを優先します。
長さは、内容の重さではなく、相手の処理の速さに合わせます。
迷ったときは、用件を1文にまとめてから書き始めてください。
入口の見分けは、初対面より、何度か話した相手のほうが確かめやすくなります。
観察の材料は、相手が最初に質問した内容です。期限か、背景か、根拠か、目的かで見当がつきます。
見分けがつかない場合は、入口を変えずに、結論と理由を短く並べる形が無難です。
初対面では入口を選べない
初対面では、相手の入口がまだ分かりません。この段階では入口を選ぶのではなく、確認できる形で話し始めます。
- 結論を先に置く
- 用件を1文で示し、そのあとで理由を足します。
- 前置きを1文だけ
- 長い前置きは、相手が要点を探している時間になります。
- 確認を取る
- 説明の途中で「この順番で大丈夫ですか」と1度聞きます。
- 用件の重さを伝える
- 急ぎか、相談かだけを先に伝えます。
この形なら、相手が結論を好む場合も、前提を好む場合も、途中で調整できます。
何度か話したあとに、相手が最初に質問した内容を思い出し、入口を選び直してください。
入口は、相手の性格ではなく、その場の用件によっても変わります。急ぎの用件では、結論を好む人でなくても結論から入るほうが通じます。
同じ相手でも、会議の場と1対1の場では入口が変わります。場面ごとに選び直してください。
まとめ
入口を変えるのは、相手に合わせるためではなく、用件を届けるためです。まず、相手が最初に何を聞いてくるかを観察してください。
この記事の立場 4つの型と伝え方の整理は当サイトの記述で、外部の出典はありません。診断結果の正確さを保証するものではなく、医療・採用・他者の評価には使いません。
出典
- 外部の出典なし
注記 4つの型の名称、入口の対応、実践の5手順、使わないほうがよい場面は当サイトの記述です。
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